
ハツカネズミの時間(4)(完)/冬目景、アフタヌーンKC
【オススメ度:★★★★★★★★☆☆】
世間から隔絶された学園を中心に繰り広げられた群青劇もこれにて完結。
冬目景作品の長編としては、『羊のうた』以来の完結作になりますね。
茗の行動により、一度は離れていた実家へと戻ることにした梛。このとき、桐子や槙も一緒に学園へ戻ると。
これによって、物語は急速に進み始め、結末へと一直線。
まぁ結局、この物語の中心は鳴沢の会長である梛の父親だったのかなぁと。
死期が近くなってきた会長は後継者として梛を求め、学園へと呼び戻させたのですが、その男が亡くなることによって学園は解体し、梛も解放されるという何とも言えない結末に。。
会長としても梛を後継者に据えるつもりだったのでしょうが、その梛もまた病を患っていて、捨て駒として利用しようとした矢先でしたからね。。会長の後釜にはこれまでずっと付き従いつつも、最後の最後で裏切った檀が座り、鳴沢の暗部はすべて闇の中に。
学園解体後、槙や桐子、茗たち生徒は皆バラバラに。
別の学校へと進学する者、就職する者と別れていく中、槙と桐子だけはどちらも選ばなかったということですかね。まぁ茗の槙に対する気持ち、槙の桐子に対する気持ち、桐子の梛に対する気持ちとすべてがすべて綺麗に収まることはなかったのですが、悪い結末ではなかったかなと。
未来ある終わり方で、全体的に退廃的な印象があった作品としては理想的な結末だったかと。
もしかすると、何ヶ月後、何年後かに桐子は1人、槙のいる町へと戻ってくるかもしれないし、茗もちゃんと学校を卒業して、やはり槙のことが忘れられずに・・・という可能性も考えられますからねぇ。
まぁ今は他にもいろいろと連載しているので、次はそっちに期待ですね。特に『イエうた』とか。
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