

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(上)(下)/杉基イクラ+桜庭一樹、角川コミックス
【オススメ度:★★★★★★★★★☆】
今や直木賞作家となった桜庭一樹さん原作の物語。結構有名な作品なんですが、原作は未読。
作画を担当するのは『Variante』を描かれてた杉基イクラさん。杉基さんの前作が結構好きだったので、今回も購入したのですが、想像以上の良作で満足でした。
しかし、どういう物語なのか、全く知らずに読んだのですが、こんなに重い作品だったとは。。
世の中を冷めた目で見ている女の子・山田なぎさ。彼女のクラスに、人魚を自称する海野藻屑という少女が転校してくるところから始まった物語。世界は彼女らの日常を中心に描かれていったのですが、何というかなぁ。。
藻屑の父親は一世を風靡した有名人の海野雅愛という男。この男が最低の父親で、藻屑に対して虐待を繰り返していたようで。。それは近所でも有名な事実だった模様。ただ、助けの手が伸びるには至っていなかったと。
その結果がもたらしたのが最悪の事件であり、この物語の悲しい結末になるわけですが、こういう結末にならない道はなかったのかなーとどうしても思ってしまいます。
転校初日から変な発言ばかりで、クラスから浮いてしまった藻屑が唯一懐いたなぎさ。
彼女も最初こそ藻屑のことを毛嫌いしていましたけど、もっと早く彼女が藻屑のことに気付いていたらとか、いろいろ考えてしまう。。もちろん、なぎさが悪いわけではなく、タイミングとかいろんなものが悪すぎたんだとは思いますけどね。藻屑もずっと虐待され続けてきた影響で、父親のことをかなり愛してしまっていたようですし。。
まぁどう読んでも、やはり藻屑に対しては可哀想な子という印象を抱かずにはいられないのですが、なぎさと一緒にいるときは泣いたりすることもあれど、幸せそうだったから良かったのかなー。少なくとも、彼女の最期はそれまでの人生に比べると悲しいものでもなかったでしょうし。。
正直、感想は書きにくい作品なのですが、良い作品だったかなと。どことなく、現実味は残さなかったようには感じますが。。
あと、アマゾンのレビュー見てると、ラストが少し物足りないようなので、原作も読むべきかしら??
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